コメ小売価格7カ月連続値下がり 11月も0.1%安
農林水産省が公表した「米に関するマンスリーレポート」によると、2014年11月のコメの小売価格(全銘柄平均)は、5㌔1,864円(消費税込み)で前月比0.1%安かった。7カ月連続で値下がりした。前年同月比で6%下げた。販売数量は前年同月比7%減で、需要が振るわなかった。
14年の日本の農産物・食品輸出過去最高に
日本の農林水産物・食品の2014年の輸出額が過去最高を更新する見通しとなった。同省が1月13日公表した集計によると、14年1~11月の輸出額は前年同期比11.1%増の5482億円。12月分が加わると、13年通年の5505億円を上回るの確実な情勢だ。海外での和食ブームや円安の進行が背景にあり、2020年に輸出額1兆円の目標の実現に向けて、政府はさらなる輸出拡大を目指す。
14年1~11月の輸出額の内訳は加工食品を含む農産物が3183億円、水産物が2110億円、丸太などの林産物190億円。品目別では牛肉が71億円(前年同期比41.4%増)と大幅な増加。数量でも1081㌧(同37.2%増)となり、通年で初めて1000㌧を超えた。野菜・果実(同28.5%増)やコメなどの穀物(同21.4%増)も大幅な伸びを示している。
米価下落対策に516億円 農水省が26年度補正予算で
農林水産省は1月8日、平成26年度補正予算案に米価の下落対策として計516億円を盛り込む方針を明らかにした。同日の自民党農林水産戦略調査会・農林部会合同会議で報告された。26年産米は平均取引価格の下落が続いている。コメの生産コスト削減支援などを中心に予算を配分し、農家の収益向上につなげる。
米価の下落対策ではコメの生産コスト低減に向けた「稲作農業の体質強化緊急対策事業」に200億円を計上する。農機の共同利用や昨期の異なる品種導入などに取り組む農家に補助金を支給する。飼料米の利用拡大に向けたリース導入支援に59億円計上したほか「農地中間管理機構」の本格稼働に向け、農地の出し手に対する協力金の交付などに200億円を充てる。
ワタミ弁当おかずにねじ、鹿児島マクドポテトに金属
食品への異物混入の事実が次々に明るみに出てきた。ワタミの宅配弁当事業「ワタミの宅食」で、山口県内の調理工場で製造した弁当に金属製のねじが混入していたことが1月8日分かった。原因は不明。工場内では同じねじは使用しておらず、弁当にはX線検査も実施している。ワタミよると、2014年10月29日に製造し、翌日に配達した弁当のおかずの中にねじが入っていたと、顧客から連絡が入った。
鹿児島県内にある日本マクドナルドの店舗が販売したフライドポテトの中に金属片のようなものが入っていたとの情報が2014年8月、県の保健所に寄せられていたことが1月8日、分かった。その後、日本マクドナルドから県側に「異物は歯科治療に使われる金属と推察され、製造過程や調理中に混入した可能性は極めて低い」との報告があったという。