「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

14年産米1等比率82%に上昇 関東・東北は90%超

14年産米1等比率82%に上昇  関東・東北は90%超

農林水産省が11月20日発表した2014年産米の品質検査は、10月末時点で1等の比率が前年同期比1.8ポイント高い82.0%だった。夏場の日照不足で西日本中心に品質低下の懸念も出ていたが、産地側が粒の小さいコメを主食用に出荷しないなどの対策を取っているのが影響したようだ。検査数量は378万4600㌧で前年同期比0.5%減った。関東の1等米比率は前年同期比4.0ポイント高い93.0%、東北は1.8ポイント低下したが、91.7%で9割を超えた。北海道は83.5%で7.1ポイント低下した。

ラーメン「博多一風堂」が新農場 大分の農業法人で

ラーメン「博多一風堂」が新農場  大分の農業法人で

ラーメンチェーン「博多一風堂」を運営する力の源カンパニーが2009年に設立した農業事業および研修施設を担う、くしふるの大地(大分県竹田市)は、大分県豊後大野市に農場を新設する。同市にある旧大分県立三重農業高等学校の遊休地を活用、2015年4月から露地・ハウス栽培で、キャベツやレタスなど葉物野菜の栽培を始める。新農場は約12㌶。施設整備を含めた総投資額は約2000万円。初年度売上高は約2000万円を目指す。竹田市で手掛ける品目の栽培期間を広げて、通年出荷を行える体制を作る。

老舗ベーカリー浅野屋 海外初シンガポールに出店

老舗ベーカリー浅野屋  海外初シンガポールに出店

東京・自由が丘や軽井沢などで店舗を展開する老舗ベーカリー、浅野屋は11月15日、シンガポールの中心部に海外初となる店舗「ブランジェ浅野屋」を開業した。店舗の広さは420平方㍍。店内で調理した約60種類のパンを提供する。80席のイートインコーナーも設け、コーヒーなど飲み物のほかスープやサラダなどの軽食も提供する。同国の自動車ディーラー大手、タンチョン・インターナショナルと設立した合弁会社が運営する。週末など繁忙期には1日1000人程度の集客を目指す。

中国産ウナギ前年の半値に下落 供給過剰と需要減で

中国産ウナギ前年の半値に下落  供給過剰と需要減で

中国産活ウナギが前年の半値に下落している。昨年冬から今年春にかけて養殖に使う稚魚(シラスウナギ)が豊漁だった半面、過去数年の高値でウナギの需要が減り、供給過剰になっているためだ。中国産の活ウナギは専門店向けが多く、流通漁の2~3割を占めるとみられる。現在の卸価格は1㌔当たり3000円弱。円安の進行を受けて、直近は小幅に上昇したが、1年前のほぼ半値の水準だ。今夏の需要期と比べると、3割ほど安い。

南極海の調査捕鯨3分の1に減らす 国際判決受け

南極海の調査捕鯨3分の1に減らす  国際判決受け

政府は11月18日、捕獲する鯨種をクロミンククジラ1種に絞り、目標の捕鯨頭数をこれまでの935頭から333頭に減らす内容の新たな計画を国際捕鯨委員会(IWC)の科学委員会に提出した。国際司法裁判所(ICJ)が3月に日本の南極海での調査捕鯨を中止するよう求める判決を出したことへの対応。新計画によると、調査期間は2015年度から12年間。

太平洋クロマグロを絶滅危惧種に指定 IUCN

太平洋クロマグロを絶滅危惧種に指定 IUCN

すしネタや刺し身に使われ、日本が最大の消費国である太平洋クロマグロが11月17日、国際自然保護連合(IUCN)が公表した最新のレッドリストで絶滅危惧種に指定された。指定には漁獲禁止などの法的拘束力はないが、クロマグロの保護強化を求める国際的な圧力が一層強まる可能性がある。日本はすでに他国と漁獲規制などに乗り出しており、自主的な資源保護の取り組みで国際批判を回避したい意向だ。

ユウキ食品 訪日ムスリムへの「ハラル認証」取得品拡大

ユウキ食品  訪日ムスリムへの「ハラル認証」取得品拡大

調味料メーカー老舗のユウキ食品(東京都調布市)は、イスラム教の戒律に沿った製造を照明する「ハラル認証」を取得した輸入品の取り扱いを増やす。イスラム圏からの訪日旅行者が増加しており、東京五輪が開催される2020年には家庭用ハラル食品の売上高を、13年比2.5倍の5億円に増やす。将来は東南アジアで自社商品の生産・販売も検討する。ユウキ食品はタイなどの東南アジアから、現地メーカーが製造した「グリーンカレーペースト」「ココナツクリームパウダー」など家庭用17商品と業務用6商品を輸入販売している。

丸福水産 15年から中国で陸上養殖システム販売

丸福水産 15年から中国で陸上養殖システム販売

水産物卸の丸福水産(北九州市)は、中国で合弁会社を通じて陸上養殖システムを販売する。これはグループ会社のナノクスが開発した、直径100ナノ(ナノは10億分の1)㍍サイズの酸素の泡を発生させる装置「ナノ・フレッシャー」を使い、魚の成長を早めることができるシステム。2015年夏にも天津市内にモデルプラントを設置し、受注活動を開始する。3年後に100基の受注を目指す。

無菌に近く日持ちのいい野菜を 東芝が植物工場公開

無菌に近く日持ちのいい野菜を  東芝が植物工場公開

東芝は11月12日、神奈川県横須賀市に設けた植物工場を報道陣に公開した。遊休工場のクリーンルームを転用し、ほぼ無菌状態に近い室内で通常より日持ちのするレタスなどを栽培する。付加価値の高い野菜を提供し、国内に加えアジアや中近東にも植物工場を展開していく考え。野菜の販売とともに工場のシステム販売も視野に入れる。

工場で生産したレタスなどは月内に首都圏で売り出す。生産能力は年間300万株。稼働率を2014年度中に100%に引き上げる計画だ。

和食文化振興へ 12月に恒例の「京料理展示大会」

和食文化振興へ  12月に恒例の「京料理展示大会」

京都料理組合による「第109回 京料理展示大会」が12月13日(土)、14日(日)の2日間、京都市勧業館「みやこめっせ」(京都市左京区)で開催される。京料理・細工ずしの展示や舞妓による京の舞披露が予定されているほか、料亭のペア招待券が当たるお楽しみ抽選会が行われる。京料理ではたん熊北店、魚三楼、美山荘、だしの取り方教室では萬里の各料亭の主人が講師として登場する予定。2013年12月、和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の和食文化に注目が集まっている中、プロの世界の腕・味が試される。