大庄 カフェなど出店へ 今期以降に業態多様化
居酒屋「庄や」などを運営する大庄は2015年8月期以降、カフェなどアルコール以外を主力品とする店の展開を始める。前期は居酒屋約50店を閉鎖した。今後は既存店からの転換を含め、もつ鍋や焼き肉などの展開も検討する。前期4店のみだった出店は、今期10店を計画する。16年8月期は30店、17年8月期は40店を計画。立地に応じ、居酒屋以外の店も出す予定だ。閉店は年5~10店を見込んでいる。
商店街の空き店舗活用「近江米」の期間限定販売が活況
地域活性化とまちおこしを目的に、商店街の協力を得て、空き店舗を使った近江米、和歌山の南高梅の名産品の期間限定販売が、10月18~23日の6日間にわたって、大阪市西区の「キララ九条商店街」で行われた。いまや他に見られない「生産農家直の近江米100%、混ざりっけなしの新米を1kgから店頭で精米してお渡しします。」をセールスコピーにした今回の期間限定販売。6日間で、リピーター含め延べ50数名が来店、最後の2日間で実施した、思い切ったタイムサービスが奏功、約300kgの近江米を売り切った。ちなみに、用意した近江米の1kg当たりの価格はコシヒカリ500円、キヌヒカリ450円、日本晴れ380円、特別栽培米650円、もち米(1合当たり)100円。
今回の近江米の期間限定販売を企画し推進したのが、NPO法人悠遊らいふ(大阪市住吉区)・ナカエ(滋賀県近江八幡市)・一般社団法人地域創造協議会(配送)の3者のコラボだ。中でも大阪市内商店街の活性化、まちおこしの趣旨に賛同し快く、店舗へのコメの搬入、2台の精米機の設置、無償で展示用什器を貸し出しされたナカエの全面協力があってこそ可能になったといえる。ナカエは初日、2人の女性スタッフを派遣され、6日間を通じ、販売・精米業務を担った悠遊らいふのメンバーも勇気付けられた。
今回の企画で、いま一つ押さえておかなければいけないのが乳酸菌農法による特別栽培米(コシヒカリ、キヌヒカリ)のデビュー。乳酸菌米は残留農薬ゼロで安全・安心なほか、食べ続けることで免疫力が向上。また乳酸菌農法により、化学肥料と農薬で疲弊した土壌を改良するという画期的な農法だ。その結果、農薬・化学肥料による水質汚染を浄化し、汚染から琵琶湖・淀川を守ることにつながるという。
リピーターの方々の多くからはいずれも「おいしかった」「今度はいつくるのか?」「どこへ頼めばいいのか?」などの明るい展望が開ける声を聞かされて、まさに納得の第1弾企画だった。
築地ブランド アジアに発信 和食ブーム追い風
築地市場(東京都中央区)の仲卸業者でつくる東京魚市場卸協同組合が10月24日、日本貿易振興機構(ジェトロ)と共同で輸出拡大を目指す計画を発表した。和食への高まりを背景に、マグロやブリなど”日本産”水産物をアジアに売り込む。同組合が海外市場の情報提供やPRを行い輸出手続きをサポートする。15年1月にはベトナムで食品会社の担当者を集めるほか、現地のバイヤーも築地に招く。
農林水産省によると、アジアの日本食レストランは2013年で約2万7000店と3年前の1.7倍。ジェトロの調査では和食の無形文化遺産登録も追い風となって、日本料理は東南アジアなどで「好きな外国料理」の1位となっている。
G-7HD 11月にベトナムでカレー専門店開業
フランチャイズチェーン(FC)加盟店として自動車用品店「オートバックス」などを展開する、神戸市に本社を置くG-7ホールディングスは11月にベトナムにカレー専門店を開く。日本で普及している味付けによるカレーを提供する。うどんやラーメンといった日本食の普及が現地でも進んでいるのを踏まえ、十分集客が見込めると判断した。
カレー店は、9月に設立した現地子会社「G-7ベトナム ビンズオン」を通じ、ビンズオン省のイオンモールに開く。G-7HDは、カレー店は神戸市でまだ試験的に1店しか運営しておらず、海外に出店するのは初めて。1号店の店舗面積は107平方㍍で、40席を置く。野菜やコメなど主な具材は現地で調達する。価格は平均290円前後に設定。甘口から辛口まで揃える。