「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

ミニストップが初のアルコール飲める店舗開設

ミニストップが初のアルコール飲める店舗開設

コンビニエンスストア大手のミニストップは9月29日、輸入ワインやビール、カフェメニューなどを揃えた食料品店「Cisca(シスカ)日本橋本町店」を東京都中央区に開設する。イートインコーナー併設し、同社の店舗では初めて店内でアルコールを飲めるようにする。年内にはさらに数店舗出し、多店舗展開していく計画だ。この新しい業態の店舗の売り場面積は約90平方㍍と通常のコンビニよりも狭いが、イートインコーナーを17席設けている。平日は午前7時から午後10時まで。商品数は1200品目で、コンビニの4割程度となるが、約200品目は輸入ワインやビールなどでアルコール類を充実させる。

サークルKサンクスが新スタイルの調理麺を発売

サークルKサンクスが新スタイルの調理麺を発売

サークルKサンクスは9月30日から、新スタイルの調理麺「レンジでスチーム」シリーズを発売する。新採用の特殊な容器に麺や野菜が入っており、電子レンジで温めて生野菜から出る水分でスチーム調理ができる。簡単調理で時間短縮にもなる。「1日1/3野菜のちゃんぽん」「野菜100gのピリ辛チゲうどん」など2~4品目を発売し、価格は450円(消費税込み)。今後順次シリーズを拡充していく。

コロワイドHDがレインズを完全子会社化

コロワイドHDが レインズを完全子会社化

コロワイドホールディングス(HD)(横浜市西区)は、焼肉店「牛角」を運営するレインズインターナショナル(横浜市西区)の株式を2015年2月16日付で追加取得し、完全子会社化する。現在は約67%保有しており、残りの株式をファンドや創業者から買い取る。取得額は非公表としている。コロワイドは、苦戦している居酒屋事業を補うためレストラン事業を強化しており、レインズとの連携を深める。

生産調整の対象外で高級酒用の酒米の増産傾向明確に

生産調整の対象外で高級酒用の酒米の増産傾向明確に

全国で純米吟醸酒など高級日本酒の原料となる酒米(酒造好適米)の生産が増えている。高級酒の販売が好調な酒造会社が購入量を増やしているため、出荷量は2010年を底に増加に転じ、14年も伸びる見通しだ。14年度から酒米の増産分は生産調整(減反)の対象外となったのも追い風となっている。生産量も供給過剰が続く主食用米から、当該生産者も酒米に生産の軸足を移し始めた。

代表的な酒米「山田錦」の生産量で全国の7割を占める兵庫県。作付けしやすくなった今年は1万9000~2万㌧と、昨年より最大17%増える見通しだ。山口県では今年14カ所で酒米の試験栽培が進められている。岩国市の山口東農業協同組合は山田錦や県独自の「西都の雫(しずく)」を栽培中だ。同県のJAグループは今年の収穫量を昨年比3割増の320㌧と見込んでいる。京都府でも府内産の「祝」の生産が増加。収穫量は5割増の418㌧になる見通しだ。

農林水産省によると、酒米の検査数量は6万5000㌧だった2010年を底に増加に転じている。13年は7万5000㌧、そして14年産はさらに増えるとの見方が強い。

養殖ブリ 入荷量少なく卸値2割高 東京・築地

養殖ブリ 入荷量3~4割少なく卸値2割高 東京・築地

養殖ブリ(ハマチ)の高値が続いている。東京・築地市場への入荷量は前年同期に比べ3~4割少なく、卸値は1㌔当たり950~1000円と同2割高い。昨春、養殖池に入れた稚魚の量が少なかったためだ。2年前に高値による需要減少や天然物の増加で卸値が下がったのを受け、池に入れる稚魚の量を減らす動きが広がったことが背景にある。

ブリは養殖物が生産量の6割程度を占めるが、近年は天然物の水揚げも多い。養殖ブリは春に日本近海で稚魚を漁獲し、池に入れて1年半程度育てて出荷する。

「梅干しでおにぎり条例」可決 和歌山県・みなべ町

「梅干しでおにぎり条例」可決  和歌山県・みなべ町

日本一の梅の生産量を誇る和歌山県みなべ町の議会で9月26日、特産の「南高梅」の梅干しを使っておにぎりを作るよう町民に呼びかける「梅干しでおにぎり条例」が可決、成立した。施行は10月1日。減少傾向にある梅の消費拡大が狙いという。

同町によると、梅の生産量は全国の3割近くを占める2万5000㌧超。7割以上は梅干しとして出荷される。条例には町民の役割として、梅干しでおにぎりを作ることなど南高梅の普及促進に協力することを明記している。総務省統計局の調査によると、全国の 1世帯当たりの梅の年間消費量は2000年は853㌘だったが、13年は754㌘に現象。販売価格も1割以上落ち込んでいる。

マグロの完全養殖 極洋が17年から年200㌧規模で開始

マグロの完全養殖 極洋が17年から年200㌧規模で開始

水産大手の極洋と日本配合飼料は2017年から、卵から人工で育てる完全養殖クロマグロの出荷を年間200㌧規模で始める。マグロの漁獲規制が強化される中、近畿大学が先行する完全養殖を国内最大級の規模で事業化する。天然資源に影響を与えないマグロが増えれば、スーパーや飲食店向けの安定供給に一定の役割を果たすとみられる。

極洋と日本配合飼料が2012年に共同出資して設立した極洋日配マリン(愛媛県愛南町)が、14年8月から9月にかけて陸上の生け簀(す)で育てていた第2世代の稚魚1万4000匹を、宇和海上の生け簀に移すことに成功した。完全養殖事業だけに、天然の魚から採卵して人工授精で生まれた第1世代を育て、成長した第1世代同士を掛け合わせて、第2世代、第3世代を育てながら成長した魚を出荷する。

事業化に向けて1億円を投じて、宇和海上の生け簀を10基から14基に増やして、年約3万匹の稚魚を育てられる体制にする。成長したクロマグロは極洋の加工施設でさばいたものを、取引のある大手回転すしなど飲食店や小売店に直接販売する。

JR東日本フード 高級スーパー・紀ノ国屋と飲食店

JR東日本フード  高級スーパー・紀ノ国屋と飲食店

JR東日本子会社のJR東日本フードビジネス(東京都北区)は高級食品スーパーの紀ノ国屋(東京都港区)と提携して飲食店を開く。場所はJR三鷹駅(東京都三鷹市)の商業施設、アトレヴィ三鷹で、店名はワインバル&カフェ「キノクニヤ ヴィノ キッチン」。店舗面積は約140平方㍍で、客席数は50。平日は午前7時から午後11時まで営業する。紀ノ国屋の店舗に隣接しており、同店の食材を使った料理やワインなどを提供する。紀ノ国屋のブランドや商品力との相乗効果を狙う。

14年産米の作況「平年並み」西日本は平年下回る

14年産米の作況「平年並み」西日本は平年下回る

農林水産省は9月26日、2014年産米の作況指数(15日時点、平年=100)が全国平均で「平年並み」の101になったと発表した。天候に恵まれた北海道や東北を中心に、東日本はおおむね順調に育っている一方で、記録的な豪雨に見舞われた西日本は、低温や日照不足などの影響で平年を下回っている。

作況指数は12月に確定するが、このまま生育すれば4年連続で100を超えそうだ。農水省は、主食用米の収穫量を789万9000㌧と予想。7月に公表した需要見通しの777万9000㌧を上回りそうだ。

都道府県別で指数が最も高かったのは北海道の108で「良」。岩手、茨城が105。沖縄は88の「不良」、広島、山口、徳島、香川が95の「やや不良」となった。全国の作付面積は昨年から8000㌶減って163万9000㌶を見込む。