14年産米の契約進まず在庫過剰で先安観強く
全国農業協同組合連合会(全農)とコメ卸の間で2014年産米の契約が進んでいない。在庫が過剰で先安観が強く、収穫前の段階では卸の調達意欲は鈍い。全農が決める価格への不信感も背景にある。14年産米からは値決め方式の変更も浮上している。
昨年までは6月末が契約期限となっていたが、今年はいまだに具体的な価格の提示はないという。全農は7月末に期限を延ばすもようだ。13年産の在庫が過剰な状況にあるためだ。
米穀安定供給確保支援機構(東京都中央区)は4月末、販売の見込みが立たなくなった在庫35万㌧を産地から買い取ると発表した。ただ、いぜんとして需給は緩んでいるとの指摘は多い。