兵庫県養父市 農業特区始動 農地売買の許可業務を市へ

兵庫県養父市 農業特区始動  農地売買の許可業務を市へ

 国家戦略特区の農業特区が兵庫県養父市で始動する。同市の農業委員会が、農地の売買・賃貸借の許可業務を市に移すことに大筋で合意し、6月27日の臨時総会で正式に決める。耕作放棄地の解消を目指す特区の目玉事業に道筋が付いたことで、早ければ今夏にも区域計画が認定される見通しだ。

 許可業務が農業委員会から自治体に委譲されれば全国初となる。今後は政府や市、事業者などが参加する区域会議が7月に開催される予定。早ければ今夏、6次産業化の推進や農家レストランの運営なども盛り込んだ特区の区域計画が認定される見通し。

 養父市は100%出資して2013年に設立した株式会社「やぶパートナーズ」による農業生産法人への出資や、法人を直接設立するといった先行事業を14年度中に固めたい考えだ。