産地価格が2割安 刺し身用大西洋サケ

産地価格が2割安 刺し身用大西洋サケ

 刺し身などに使われる大西洋サケ(アトランティックサーモン)の産地価格が下落している。主産地のノルウェーでは1㌔当たり36クローネ(約600円)を下回り、2カ月前と比べ2~3割下がった。前年同期と比べても2割前後安い。東京・築地市場の卸値は1㌔当たり1000~1200円と前年同期に比べて1割程度安い。スーパーなどの店頭価格は変わらず100㌘当たり300~400円。

 今年は海水温が例年に比べ高めで推移。大西洋サケの6月以降の水揚げ量も15%程度増えている。生産減や新興国の需要が旺盛で高値が続くチリ産のサーモントラウトや銀ザケと対照的な値動きだ。大西洋サケは世界の養殖サケ生産量の7~8割を占める。