国産大豆9年ぶり高値 逆風の豆腐・納豆業界
国産大豆が9年ぶりの高値圏に上がり、原料とする豆腐・納豆メーカーが販売価格への転嫁が進まない中、新製品の開発や調達方法の見直しなど様々な試みで生き残りを図りつつある。
2013年産大豆は天候不順で前年から15%生産が減った。日本特産農産物協会(東京都港区)の落札価格は6月平均が60㌔当たり1万7972円と9年ぶり高値圏だ。国産は食品用大豆の25%を占め、価格は輸入品の約2倍。それでも国産の方が味が良く、含まれるたんぱく質の量も多い。国産を使う商品は品質がよいとのイメージも消費者に定着。新商品の多くは国産を使う。
厚生労働省によると、03~12年度の間に豆腐業界は35%、納豆業界では14%の事業者が廃業したとみられる。