農産物直売所の機能を充実 京都府が助成制度
京都府は府内の農産物直売所の機能を充実するための助成制度を新設し、今秋にも助成対象の直売所の募集を始める。飲食スペースや調理体験施設を導入する際、経費の半額を補助する。直売所の魅力を高めて集客力を増し、京野菜を中心とした地域産品のブランド力向上に生かす。
訪れた客が野菜などを使った料理を飲食できる机や椅子、手洗い場を設けたり、調理体験用のコンロや包丁などを導入したりするのに必要な経費を上限200万円で助成する。POS(販売時点情報管理)導入や、近隣の農地での収穫体験イベントに必要な農具などの購入費用も対象。今年度は5件程度を助成対象とする。
府内には2012年度時点で直売所が460あるが、5年間で4%減少。ただ、新鮮で味が良い野菜を求める顧客は増えており、12年度の販売額は39億円と同5割増えた。