全農が第三セクターの農協事業に出資

全農が第三セクターの農協事業に出資

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は、兵庫県南あわじ市と地元農協が7月末に設立する第三セクターに出資する。全農が単位農協の事業に出資するのは異例。地域を越えた農業振興や農産物の販路拡大などに直接関わる。農協改革が議論される中、単位農協への新たな支援手法を探るほか、影響力維持を狙う。

 JAあわじ島(南あわじ市)と市などが設立する「あわじ島まるごと(仮称)」の資本金約1億2000万円のうち8.3%強を全農が出資。この第三セクターは2015年春開業する大型直売所や、周辺で整備される食品加工施設、農業体験施設を運営。市場環境の変化に対応できる多品種栽培の推進など地域農業の競争力向上を主導する役割も担う。