14年産加工用米2割値下げ 主食用の安値波及
全国農業協同組合連合会(全農)が販売する2014年産の加工用米価格は、前年に比べ2割の引き下げで決まった。13年産の主食用米の下げが波及した。日本酒や米菓、味噌の原料になる加工用米は値下がりに転じたとはいえ、大幅に値上がりする前の11年産より高い。したがって、清酒会社などは製品値下げには慎重だ。
加工用米は収穫前の6月末までに産地と需要家が価格や数量を契約した上で出荷する。全農は14年産の販売価格を13年産に比べ2400円安い玄米60㌔当たり9600円とした。主食用や政府備蓄米の下げ幅を考慮した。一方、全農以外の地域流通で取引される加工用米の下げ幅は3割近くになった。14年産の地域流通の価格は7000円台を付けた例もあった