ニホンウナギの生態つかめ環境調査開始
環境省は7月15日、神奈川県小田原市の酒匂(さかわ)川の支流でニホンウナギの生息環境の調査を開始し、報道陣に公開した。国際自然保護連合(IUCN)が6月に絶滅危惧種に指定したニホンウナギの河川での分布状況や生息に適した環境などを2年程度かけて調べ、保全策の指針をまとめる。
同日の調査は、委託した北里大学の研究チームなどが川に入り、川底に潜むウナギに電気ショックを与え生きたまま浮かんできたところを網ですくい上げた。体長7㌢程度で生後1年くらいの「クロコ」と呼ぶ稚魚や、同40㌢程度で生後6~7年の「黄ウナギ」という成魚が計200匹採れた。現地での調査は10月ごろまで実施する予定。それぞれのウナギには個体を識別するICタグなどの目印を付けて再び川に戻す。