メキシコ豚肉輸入拡大政府が関税優遇も協議へ
政府はメキシコ産豚肉の輸入拡大を受け入れる。メキシコで過去に豚コレラが発生したことを機に始まった輸入規制を大幅に緩和するほか、関税優遇措置も拡充する。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で豚肉の関税を巡って対立する米国をけん制する狙いだ。
日本の2013年度の豚肉輸入量は74万㌧で、国内消費量の約4割にあたる。輸入分の4割近くが米国産で、メキシコはカナダ、デンマークに次ぐ第4位の約6万㌧。輸入全体の8%。メキシコ産豚肉は業務用が中心。主に外食店のトンカツやハム・ソーセージの原料などに使われ、スーパー店頭などでの販売は少ない。