米産牛バラ肉一段高 卸値は1カ月で1割上昇
牛丼チェーンが使う米国産冷凍バラ肉が一段と上昇している。足元の卸値は前年比5割高の1㌔当たり900円前後で月初から1割ほど上昇した。牛の飼育頭数が減った米国では先高観から生産者が肥育期間を延ばし、品薄感が増している。
米国では2011~12年の干ばつで餌が足りず、前倒しで牛を出荷した。今年1月時点の飼育頭数は前年同期より2%少ない8700万頭。1950年代以降で最も少ない。今後の値上がりを見込んで出荷を絞る生産者も目立ち、7月中旬のと畜頭数は前年同期より1割少ない。