ビール戦線に変化 伸びるプレミアムと機能系
消費増税後、消費者の商品の選択のメリハリが一段と強まり、ギフトや“ハレ”の場では“プチぜいたく”な商品を選ぶ半面、日常消費では低価格品と体に良い商品を選ぶ傾向が顕著になっている。
大手ビールメーカーの1~6月のビール類課税出荷量は前年同期比1.2%減の1億9685ケース(1ケースは大瓶10本換算)。ジャンル別ではビールが同0.2%増、発泡酒は同5.2%減、第3のビールは同1.6%減となった。ビールがプラスになったのは、各社が通常商品より高いプレミアムビールの販売に力を入れたことが大きい。アサヒの「ドライプレミアム」、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」、サッポロの「ヱビス」などが人気を博した。
ビール市場でいまひとつ見逃せないのが「ノンアルコール」、「プリン体ゼロ」、「糖質オフ」などを強調する機能系商品の動きだ。大手各社が挙って打ち出し、躍起になって宣伝費を投入している商品群だ