認知症不明者の情報共有へ西成署が13機関へ提供

認知症不明者の情報共有へ西成署が13機関へ提供

 認知症の高齢者が各地で長期間行方不明になっている問題を受け、西成署が届け出を受けた行方不明者の名前や顔写真を、西成区役所や消防署など13の公的機関に提供する取り組みを始めた。警察署主導で情報共有のしくみをつくったのは府内で初めてという。

 昨年1年間で署に届け出のあった不明者のうち、認知症だったのは81人。大阪市内で1番多く、府内でも西堺署(86人)に次いで多かった。これまでは必要に応じて、関係機関に情報を提供していた。今後、届け人が希望した場合に限り、名前・年齢・身長・体重・頭髪・服装・顔写真を署のホームページに掲載し、地域に密着した公的機関にメールで連絡することにした。