牛肉産地7年虚偽表示 万野畜産が阪神、近鉄に
農林水産省は8月29日、贈答用に牛肉商品の産地を虚偽表示して、関西の阪神百貨店や近鉄百貨店などに販売したとして食肉加工販売「万野畜産」(大阪府守口市)に日本農林規格(JAS)法に基づく是正を指示した。各百貨店は虚偽表示のまま中元・歳暮用として2007年ごろから消費者に販売していた。虚偽表示は近畿農政局+の立ち入り検査で発覚した。
農水省の調査によると、万野畜産は岐阜県以外の35都道県産の牛肉を使った122商品を「岐阜県産」と表示し、銘柄名を「飛騨牛」として販売。別の商品では三重県以外の35都道県産を使っていたのに、「三重県産」と表示していた。
阪神百貨店では梅田本店と支店3店で07年から13年までの中元・歳暮用のカタログに掲載していた。近鉄百貨店では和歌山店(和歌山市)で07年度から14年度に販売した贈答用品に、虚偽表示の牛肉が紛れ込んでいた可能性があると公表した。