関空の13年食輸出額は75億円 10年で2倍以上に
2013年度の貿易統計によると、関西国際空港からの食料品輸出額は75億円だった。もともと桃やブドウなど果実類の輸出が盛んだったが、最近では牛肉や鮮魚などに広がり、輸出額はここ10年で2倍以上に増えた。この結果、牛肉、豚肉などの輸出が盛んな福岡空港(56億円)には追い付いたが、首都圏の成田・羽田空港(138億円)との差は埋まらない。関西圏の食料品輸出を担う、関西・食・輸出推進事業協同組合を支援する日本貿易振興機構(ジェトロ)は「関西の食品輸出は出遅れ感が強い」と指摘する。
食品輸出拡大のカギを握るのは関空の有効活用だ。関空はアジア地域への航空便網が充実している。また、敷地がコンパクトなため、成田よりも税関手続きが速い。これらの利点をより前面に打ち出し、輸出拡大につなげたい。