養殖ブリ 入荷量少なく卸値2割高 東京・築地

養殖ブリ 入荷量3~4割少なく卸値2割高 東京・築地

養殖ブリ(ハマチ)の高値が続いている。東京・築地市場への入荷量は前年同期に比べ3~4割少なく、卸値は1㌔当たり950~1000円と同2割高い。昨春、養殖池に入れた稚魚の量が少なかったためだ。2年前に高値による需要減少や天然物の増加で卸値が下がったのを受け、池に入れる稚魚の量を減らす動きが広がったことが背景にある。

ブリは養殖物が生産量の6割程度を占めるが、近年は天然物の水揚げも多い。養殖ブリは春に日本近海で稚魚を漁獲し、池に入れて1年半程度育てて出荷する。