近大 完全養殖クロマグロ3倍増産 豊田通商が協力
近畿大学は11月26日、卵から成魚まで人工育成する完全養殖のクロマグロ「近大マグロ」を増産すると発表した。提携関係にある豊田通商ののマグロ養殖子会社ツナドリーム五島(長崎県五島市)が近大と同じ飼育技法で成魚まで育てたマグロを近大マグロに認定。現在、年間2000匹の出荷量を2014年中に3000匹に、20年には3倍の6000匹に引き上げる計画だ。
近大と豊田通商は10年に提携。以後、産学連携で完全養殖クロマグロの量産化を目指してきた。増産分は近大が東京と大阪で運営するマグロ料理店のほか、百貨店でも販売する。帆塀や東南アジアなど海外展開も視野に入れる。