農研機構作物研究所 短期間で育つサツマイモ育成
農研機構作物研究所は、短期間でイモが肥大する青果用サツマイモの新品種「からゆたか」を育成した。青果用サツマイモは1年間で5~8月の価格が最も高いため、高値出荷を狙った早掘栽培が行われている。通常品種ではイモを挿し苗してから1個200㌘に育つまで120~160日必要だが、からゆたかは100日程度で育つほか、収量も「ベニアズマ」に比べ1.6倍以上と多い。これまで栽培期間が十分に確保できなかった地域で、新規作付が可能になるという。佐賀県上場地区でジャガイモの後作として導入が見込まれているほか、民間種苗会社を通じて種苗販売を目指す。