養殖トラフグの安値続く 2年前より3割安 需要低調

養殖トラフグの安値続く 2年前より3割安  需要低調

養殖トラフグの安値が続いている。2012年にフグの取り扱いについて、東京都で条例が改正され、ふぐ調理師以外でも都に届け出た飲食店などが販売や調理できるようになったことで、これを機に一時は消費の増加が見込まれたが、引き合いは盛り上がりを欠いたままで、価格は長く低迷が続いている。期待は完全に空振りに終わった。

養殖トラフグの取引で指標となる山口県下関市の南風泊市場での卸値は、前年同期と同値の1㌔1800~2000円で推移している。ただ、2年前と比べると3割安い水準だ。2013年は「(卸値が)2000円を割る記録的な安値」をつけた。そして、今年もその安値が続いている。