月別アーカイブ: 2014年11月

“光の華”20万個のLEDが彩る饗宴 長居植物園

“光の華”20万個のLEDが彩る饗宴  長居植物園

20万個のLEDライトが夜の植物園を彩るイベント「ガーデンイルミネーション~花と光の饗宴~」が11月28日、長居公園(大阪市東住吉区)の市立長居植物園で始まった。5回目となる今回は、通常年末までの開催期間を2015年2月1日まで延長。2015年1月6日以降は新春バージョンに入れ替える。期間中、クラシックやアカペラグループのコンサートも開かれる。

日生と住生が応札検討 関空・伊丹運営権売却入札

日生と住生が応札検討   関空・伊丹運営権売却入札

日本生命保険と住友生命保険は11月28日、新関西国際空港会社による関西国際・大阪(伊丹)両空港の運営権売却の入札に参加を検討していることを明らかにした。大阪市で両社が開いた決算記者会見の場で幹部が語った。運営権の最低落札価格は約2兆2000億円で、両社は採算性などを詳しく調べている。

東京メトロ東西線・葛西高架下に植物工場設置

東京メトロ東西線・葛西高架下に植物工場設置

東京メトロとメトロ開発(東京都中央区)は11月27日、東京都江戸川区の東西線高架下に植物工場を設置し、2015年1月から栽培を始めると発表した。植物工場は人工光を利用した水耕栽培。天候に左右されず、また農薬を使用しない安全・安心な野菜を栽培する。植物工場は西葛西駅と葛西駅間に設置。敷地面積は約330平方㍍。レタス類、ベビーリーフ類、低カリウムレタスなど高付加価値野菜を栽培する。初収穫は2月ごろを予定。収穫量は日産120株程度を見込む。

 

農研機構作物研究所 短期間で育つサツマイモ育成

農研機構作物研究所 短期間で育つサツマイモ育成

農研機構作物研究所は、短期間でイモが肥大する青果用サツマイモの新品種「からゆたか」を育成した。青果用サツマイモは1年間で5~8月の価格が最も高いため、高値出荷を狙った早掘栽培が行われている。通常品種ではイモを挿し苗してから1個200㌘に育つまで120~160日必要だが、からゆたかは100日程度で育つほか、収量も「ベニアズマ」に比べ1.6倍以上と多い。これまで栽培期間が十分に確保できなかった地域で、新規作付が可能になるという。佐賀県上場地区でジャガイモの後作として導入が見込まれているほか、民間種苗会社を通じて種苗販売を目指す。

アーサーアグリ 高糖度ミニトマト「植物工場」契約拡大

アーサーアグリ 高糖度ミニトマト「植物工場」契約拡大

アーサーアグリ(東京都中央区)は、植物工場事業で契約農家を順次拡大、2015年に14年実績(3億8000万円)の5倍以上となる20億円以上の売り上げを目指す。同社の植物工場は有機培土で栽培した高糖度ミニトマトが主力。糖度が9度と甘いため、一般ミニトマトの2.5倍の高値で販売でき、年間を通して収穫できるのが強み。植物工場を建設しても販路開拓に悩む例が多いが、同社はトマトを全量買い取るのが特徴。

アーサーアグリの植物工場は太陽光利用型で面積1000平方㍍のハウスユニットを基本とし、天井高さが6㍍と高い。ロックウールに栄養液を供給する水耕栽培ではなく、有機培土を使うことで高糖度と濃厚なコクのトマトの栽培を実現した。苗や有機培土をアーサーアグリが供給し、約45日間で収穫が可能。ハウスユニットは約4500万円。

政府がコメ保管費用を補填 20万㌧供給抑制へ

政府がコメ保管費用を補填  20万㌧供給抑制へ

政府・自民党は米価の下落を抑制するため、20万㌧程度のコメを2015年11月まで倉庫に保管し、市場への供給量を減らす方針を固めた。政府が検討している緊急経済対策の一環。保管料は公益社団法人「米穀機構」を通じて各地の農協などに補填する。早ければ12月にも他の経済対策に先行して実施する。自民党幹部が11月28日、明らかにした。一時保管する20万㌧は今年の米の生産量(789万㌧)の2.5%に相当する。

 

農研機構が果実のパック詰めロボット開発 4割省力化

農研機構が果実のパック詰めロボット開発 4割省力化

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは11月26日、ヤンマーグリーンシステムと共同で、軟弱なイチゴの果実を傷つけずにパック詰めできるロボットを開発したと発表した。最大で6個の果実を同時に扱う。手作業に比べパック詰め作業を約40%省力化できる。2015年4月からヤンマーグリーンを通じて発売する。ロボット単体で500万円程度。

バイテック 秋田でバイオマス発電 植物工場を併設

バイテック  秋田でバイオマス発電  植物工場を併設

電子部品商社のバイテック(東京都品川区)は、秋田県に間伐材を利用するバイオマス(生物資源)発電所を建設する。発電所の隣には植物工場を併設し、廃熱を活用してレタスを栽培するなどエネルギーをムダなく利用するしくみを構築する。総投資額は約17億円で2016年春の稼働を予定する。

秋田県大館市から市内の工業団地に約1万6000平方㍍の用地を賃借した。間伐材から作ったチップを地元の業者から購入する。チップを燃やした際に発生する蒸気でタービンを回して発電し、発電能力は約1000㌔㍗となる。発電所の隣には約10億円を投じて植物工場を併設する。人工の光を使って植物を育成する工場で、発電所から出た余分な熱を工場に送って栽培する。バイテックによると、レタスを年間250㌧ほど生産できるという。投資額の半分を国からの補助金で賄い、残りをバイテックが共同出資して設立する農業法人や大館市などが負担する。

中国産混ぜ近江米に偽装 堺市のコメ業者ら3人逮捕

中国産混ぜ近江米に偽装 堺市のコメ業者ら3人逮捕

安い中国産のコメなどが混入した商品を、国産100%と偽って販売したとして、京都府警生活経済課と福井県警は11月27日、不正競争防止法違反の疑いで、堺市北区南花田町、コメ卸売会社「こめ太郎」(会社清算中)の元会長森滋也容疑者(71)と元社長森晃之容疑者(43)ら3人を逮捕した。逮捕容疑は、共謀し3月19~22日ごろ、中国産のコメや「あきたこまち」などコシヒカリ以外の5品種を混ぜたコメを「滋賀県産」「近江米コシヒカリ」などと偽って表示し、京都市や宇治市などの量販店や10店に計約665㌔(計約20万円)を販売した疑い。

15年産コメ生産目標6年連続の751万㌧ 農水省方針

15年産コメ生産目標6年連続減の751万㌧  農水省方針

農林水産省は11月28日、コメの生産調整(減反)の前提となる2015年産主食用米の生産数量目標について、14年産米に比べ14万㌧少ない751万㌧とする方針を決めた。目標が全円を下回るのは6年連続。需要の減少や14年産米の価格下落を踏まえ、需給安定を図る。18年産米からの減反廃止に備え、過剰在庫の解消の目安となる「自主的取組参考値」も初めて設定し、15年産米は739万㌧とした。