バイテック 秋田でバイオマス発電 植物工場を併設

バイテック  秋田でバイオマス発電  植物工場を併設

電子部品商社のバイテック(東京都品川区)は、秋田県に間伐材を利用するバイオマス(生物資源)発電所を建設する。発電所の隣には植物工場を併設し、廃熱を活用してレタスを栽培するなどエネルギーをムダなく利用するしくみを構築する。総投資額は約17億円で2016年春の稼働を予定する。

秋田県大館市から市内の工業団地に約1万6000平方㍍の用地を賃借した。間伐材から作ったチップを地元の業者から購入する。チップを燃やした際に発生する蒸気でタービンを回して発電し、発電能力は約1000㌔㍗となる。発電所の隣には約10億円を投じて植物工場を併設する。人工の光を使って植物を育成する工場で、発電所から出た余分な熱を工場に送って栽培する。バイテックによると、レタスを年間250㌧ほど生産できるという。投資額の半分を国からの補助金で賄い、残りをバイテックが共同出資して設立する農業法人や大館市などが負担する。