イセ食品 ブランド卵増産へ 豊田通商と共同出資で新鶏舎

イセ食品 ブランド卵増産へ  豊田通商と共同出資で新鶏舎

鶏卵最大手のイセ食品(埼玉県鴻巣市)は豊田通商と組み、飼料や栄養素にこだわった「ブランド卵」の生産量を増やす。共同出資で約50億円を投じて、茨城県八千代町に新鶏舎を建て、2015年春には月1800㌧を生産する。豊田通商のカイゼン手法を活かし、包装工程までの一貫生産の効率を高める。新鶏舎建設により、イセ食品の卵の生産量は現状より1割多い月約2万㌧になる。

両社は共同出資会社「エッグドリーム」を設立。新鶏舎は窓をなくして病原菌や野鳥が入らないしくみにしたほか、鶏ふんを利用して肥料をつくる。年内にも運用を始め、主力商品のブランド卵「森のたまご」などを一貫生産する。イセ食品は現在12カ所の鶏舎で約1000万羽を保有。卵の9割を生鮮用のパック卵として全国のスーパーに供給している。