バター不足 生乳減少に歯止めかからず慢性化も
雪印メグミルクなど 大手乳業4社が12月4日、12月のバター供給量を増やす方針を示したことで、最需要期のクリスマスを前に、全国で深刻化していたバター不足は解消に向かう見通しとなった。しかし、北海道などで酪農家戸数が減少する中、バターの原料となる生乳の生産量の減少には歯止めがかからない状況だ。したがって、バター不足は今後慢性化する恐れもある。2013年度の生乳生産量は約745万㌧で、1996年度から約14%落ち込んだ。14年度は昨夏の猛暑の影響で乳牛の乳房炎が多発したことも響き、4~10月の生産量は前年同期比で2.4%減少している。