牛丼値上げ 円安で牛肉が高騰 吉野家が今年2回目
牛丼チェーン、吉野家が12月9日、牛丼価格の引き上げを発表した。12月17日午後3時から25品目で30~120円の値上げに踏み切る。これにより牛丼並盛は300円から380円にする。米国産牛肉の高騰や円安に伴うコスト増に対応するものだ。吉野家の値上げは、消費税率が引き上げられた4月に続き今年2回目。
大手3社の牛丼並盛価格は消費増税後の4月時点で270~300円だった。しかし松屋が7月、380円の「プレミアム牛めし」を関東圏の店舗で投入し、実質的な値上げを実施。すき家 も8月、270円から291円に引き上げている。
新興国の需要増と円安による米国産牛肉の高騰が、尋常ではないぺースで続いているだけに、これで各社の値上げへの動きが一巡したとは言い切れない。デフレ時代の価格競争を象徴した牛丼だが、もう徹底したコスト意識を反映した価格設定が前面に打ち出されつつある。