EUの安全規制でかつお節NG 15年のミラノ万博

EUの安全規制でかつお節NG  15年のミラノ万博

2015年5月に始まるイタリア・ミラノ国際博覧会の日本館レストランで使用を予定しているかつお節など国産の水産・畜産物の多くが、欧州の輸入食品の安全規制に触れて持ち込めない恐れがあることが分かり、日本政府が万博使用分に限って持ち込みを特例的に認めるよう欧州連合(EU)に要請していることが12月9日、明らかになった。

かつお節は製造過程でかつおの切り身を燻(いぶ)す際に生成される発がん性物質「ベンゾピレン」の含有量が、EU基準を超える点が問題視されている。特別扱いとならない場合、日本館の「和食」は外国産の食材や代替品の使用に追い込まれる。