農薬基準に内外差 農産物輸出拡大の障壁に
日本の農産物輸出が、日本と海外の農薬の基準の違いという障壁に直面している。日本で使っている農薬の基準と輸出先の基準が合わず、輸出が滞る例が相次いでいる。こうした状況を踏まえ輸出拡大に向け、新たな障害を取り除こうと国や自治体も動き始めた。2014年度、JA全農鳥取はナシや柿を香港やシンガポールなどに輸出しようとしたが、ほとんどできなかった。輸出断念したのは輸出先の農薬基準に触れる可能性があると判断したためだ。また、福岡県のイチゴ「あまおう」から、13年に台湾で使用が認められていない農薬が検出され、商談が不調に終わっている。