白鶴酒造 酒米生産の農業法人設立し農地3倍に

白鶴酒造  酒米生産の農業法人設立し農地3倍に

日本酒最大手の白鶴酒造(神戸市)は、酒米を生産する農業法人を兵庫県篠山市に設立した。自社で現在借り受けている農地10㌶を、耕作放棄地の活用などにより2017年に3倍に広げ、酒米の安定確保につなげる。冬の酒造りに従事する季節労働者を、正社員に切り替える受け皿とし、人手の確保にも生かす。

全額出資子会社・白鶴ファームを、子会社の桜酒造(兵庫県篠山市)の事務所内に設けた。資本金は1000万円。酒米の生産・販売に加え、生産技術の指導や肥料の開発に取り組む。白鶴は10年から酒米の自社生産を始め、14年までに農地5㌶を借り受けた。15年は10㌶に広げ、17年に30㌶まで増やす。