三輪そうめん 2業界団体が県・市・銀行とブランド向上策

三輪そうめん 2業界団体が県・市・銀行とブランド向上策

そうめん発祥の地、奈良県桜井市にある「三輪そうめん」の2つの業界団体はこのほどブランド向上策を発表した。6月にも法律が施行される地理的表示保護制度に、三輪そうめんの登録を目指すほか、統一ブランド商品の開発、共同配送などを行う。今回、ブランド力向上に取り組むのは三輪素麺工業協同組合と三輪素麺販売協議会で、奈良県や桜井市、南都銀行と連携して取り組む。

2団体は、従来の地域ブランドと併せて、地理的表示保護制度への登録を目指す。このため、品質の維持・向上へ向けた製造・販売業者の相互検査も導入する。兵庫県手延素麺協同組合の「揖保乃糸」のような統一ブランド開発を急ぐほか、百貨店など同じ得意先への共同配送のしくみも構築する。また、奈良県産小麦を使ったそうめんの開発にも取り組む。