長崎水産試験場が「オスだけトラフグ」生産技術にメド
長崎県総合水産試験場(長崎市)は、トラフグ養殖において必ずオスが生まれる生産技術の開発のメドをつけた。東京海洋大学、東京大学との共同研究。自然界には発生しない性染色体「YY」を持つオス「超雄(ちょうおすトラフグ)」の精子を使う。約1年かけて実証し、2015年度中に実用化する。
トラフグのオスは白子(精巣)を持つためメスより高値で取引される。県内業者に種苗として提供することで養殖業を振興する。長崎県の養殖フグ生産量は全国トップ。農林水産省「海面養殖業棟計」によると、長崎県の2013年養殖フグ生産量は2528㌧で全国の50.9%を占めている。