JA全中会長が辞任 政府の改革受け入れ「一つの区切り」

JA全中会長が辞任 政府の改革受け入れ「一つの区切り」

全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長(69)は4月9日の定例記者会見で、約2年の任期を残して辞任する意向を表明した。JA全中の一般社団法人化などJAグループの抜本的な改革となる農協法改正案が3日に閣議決定され、「一つの区切りとなった」と辞任の理由を説明した。JA全中は当初、政府方針に真っ向から反対していたが、安倍晋三首相は改革に強い意欲を見せ、JA全中は最終的に約60年ぶりの抜本改革案を受け入れた。

万歳章会長は新潟みらい農協出身で、2011年8月にJA全中会長に就任。14年8月に再選され、17年8月まで任期が残っていた。JA全中は8月の臨時総会で新会長を選出する。