群馬県が新交配で国内最大級の上州地鶏を開発
群馬県育成試験場は、国内の地鶏としては最大級の新たな上州地鶏を開発した。交配により従来より体重を約1㌔大きくすることに成功した。4月中に出荷を始める。県は上州地鶏のブランド化を進めているが、出荷数が伸び悩んでいる、今回開発した新種を投入することで消費を増やしたい考えだ。
交配では母系に大型で肉質に定評がある「レッドコーニッシュ」と「ホワイトロック」の交雑種、父系には「シャモ」を使用した。新種の体重は生後15週でオスが4.55㌔㌘、メスが3.77㌔㌘と国内最大級になった。上州地鶏は主に首都圏向けに販売されているが、県は新地鶏を活用し、今後は県内でも消費の拡大を目指す。県によると地鶏は全国で約60種類あり、県内では伊勢崎市、川場村などで上州地鶏が生産されている。群馬県内の上州地鶏の出荷数は2014年度で約1万5000羽で、地鶏を生産する39都道県で31位にとどまっている。