京都農産物の輸出支援本格化 日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は京都の農産物の輸出支援を本格化する。海外への販路拡大を目指す企業と海外の貿易会社を仲介していく。まず農業生産法人の農樹(京都府綾部市)が台湾企業と組んで京都産のコメ輸出を始めた。品質に優れる日本の農産物の輸出機会を増やして農家の収益増を後押しする。同公庫の手掛ける「トライアル輸出支援事業」の一環で、国内の農家と同公庫が提携する海外の貿易会社15社をつなぐ。
府内企業の第1号として農樹が台湾の貿易会社「テイサン国際企業公司」(台北市)と組んだ。農薬使用量を減らして特別に栽培したコシヒカリ数百㌔の販売を、台湾の食品小売店や高級スーパーで始めた。5月にも追加で約1㌧を出荷する予定だ。
同公庫は8月に日本貿易振興機構(ジェトロ)と組んでアジア最大級の食品見本市「フード・エキスポ」に出店する。これにも農樹を含め農産物の輸出意欲が高い企業が参加する予定だ。