静岡・中根製茶 高級緑茶を輸出 16年にも欧米へ
中根製茶(静岡県掛川市)は、高級緑茶の輸出に乗り出す。このほど稼働した新工場で国際的な食品安全規格の適合認証を取得し、2016年にも欧米への輸出を始める。
世界的に日本の食文化に関心が高まり、緑茶の輸出額は増加している。深みのある味わいが特長の「掛川茶」の魅力を訴え、5年後に1億円の輸出売上高を目指す。欧米での小売価格は、100㌘当たり1000円程度を見込む。同社はこのほど輸出を視野に掛川市内に、延べ床面積約300平方㍍の新工場を建設し、操業を始めた。
国際規格「FSSC2200」に対応。茶葉を焙煎(ばいせん)する機械や、細かく砕く機械を備えた。茶葉の生産能力は最大で1日当たり2㌧。投資額は建物の建設費が約1億円、機械設備が約3000万円。