米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

牛丼などに使われる輸入の牛バラ肉(米国産ショートプレート)が1年3カ月ぶりの安値となった。前年に急騰した相場が下げに転じ、国内の流通価格は直近ピークだった前年末と比べ4~5割安い。円安にもかかわらず需給が緩んで価格が下落した。中国が米国からの牛肉輸入を取り締まっているためだ。
米国から輸入する冷凍の牛肉ショートプレートは国内での取引価格が1㌔670~700円程度と昨年3月以来の安値となった。為替は1㌦=125円前後で推移し、1年前に比べて2割の円安水準だ。本来ならこれだけで大幅な価格の上昇要因になるはずだが、余剰感が強く値下がりした。
中国が「成長促進剤の使用量を確認できない牛肉は輸入しない」との方針を改め、香港経由での米国産牛肉の流入を厳しく取り締まるようになったためだ。