バター29年ぶり高値 業務用品薄に警戒感

バター29年ぶり高値   業務用品薄に警戒感

パンや菓子などに使う業務用バターの価格が29年ぶりの高値を付けた。バターの需要は通常、夏場にかけて落ちるが、今年は異例で、品薄への警戒感が強い。酪農家が減って、原料の生乳を大幅に増やすことは難しく、国産バターの増産には限界がある。また、政府主導の輸入増となると、構造的に割高となりやすい。
一般消費者がスーパーなどで買うバターも最高値圏で、コーヒーミルクなどに使う脱脂粉乳も高い。菓子メーカーなどが購入するバター(東京地区)は、6月に入って450㌘(約1㍀)当たり570円前後と、1986年3月以来の高値となった。消費者向けの小売価格(東京)も1箱200㌘で430円前後と最高値圏で推移している。
国内バター在庫は前年度末に約1万8000㌧と適正量といわれる2万㌧を下回っていた。いまは需要のピークを過ぎた時期だが、それでも冬に向けて必要量を確保しておこうと買いに出る業者もあり、需給が逼迫している。