月別アーカイブ: 2015年6月

琵琶湖在来種の漁獲高30年で1/5以下に 10年で半減

琵琶湖在来種の漁獲高30年で1/5以下に 10年で半減

2014年の琵琶湖在来種の漁獲高は、870㌧と30年前の5分の1以下、10年前と比べても半分以下に減った。戦前から高度成長期にかけての埋め立てで、魚の産卵や稚魚の成育に欠かせない砂地やヨシの群生地が減り、在来種を捕食する外来魚が増えたのが主な原因だ。

関西発の商品 仏パリで販路開拓支援 近畿経産局

関西発の商品 仏パリで販路開拓支援   近畿経産局

近畿経済産業局はフランス・パリで関西発の販路開拓を支援する取り組みを始める。公募で選んだ関西企業の商品を、日本人がパリで運営する常設展示場で半年間陳列し、欧州各地の百貨店などに向けた供給販売につなげてもらう。
第1弾として6月下旬まで公募し、10点程度を8月ごろからパリで展示する予定。

LEDのジャガイモの緑化防止灯を開発

LEDのジャガイモの緑化防止灯を開発

北海道電力総合研究所の原田和夫氏は、発光ダイオード(LED)光が当たっても、ジャガイモがほとんど緑化しない技術を開発し、昭和電工が緑化防止灯として製品化した。
ジャガイモ貯蔵庫は通常、緑化を防ぐため暗闇の中での作業を強いられている。ところが、緑化防止灯を使えば、十分な明るさを確保して作業効率を改善して、緑化ジャガイモの廃棄処分量を減らせる。このため、昭和電工ではジャガイモ貯蔵庫やスーパーの陳列棚向けに、緑化防止灯5万セットの販売を見込んでいる。
緑化防止灯は、赤外領域の特定波長を出すLED灯。ジャガイモは光が当たると、たんぱく質が活性化し葉緑素をつくることで緑化。食中毒の原因となるソラニンなどの毒性物質も生成する。赤外領域の特定波長の光が、この反応を抑える仕組み。通常のLED蛍光灯の横に、同等ワット数の緑化防止灯を設置して使う。
倉庫空調などを手掛ける田尻機械工業(札幌市中央区)が6月中に発売する。

コメ3年ぶり値上げ 15年産米 全農が卸に通知

コメ3年ぶり値上げ 15年産米 全農が卸に通知

全国農業協同組合連合会(全農)は、秋に収穫する2015年産米の卸会社向け販売価格を14年産米と比べ引き上げる。卸会社に通知した値上げ幅は関東産コシヒカリで4%。12年産以来3年ぶりの値上げとなる。生産者の手取り増加につなげるのが狙い。新米の店頭価格が上がる可能性がある。

JR西日本 養殖サバの卸売りに参入

JR西日本 養殖サバの卸売りに参入

JR西日本は養殖サバの卸売りを始める。まず、鳥取県栽培漁業センター(鳥取県湯梨浜町)が陸上のいけすで養殖した生食用サバを、6月中に大阪府豊中市の料理専門店、鯖やに販売する。沿線の農林水産資源を活用した特産品の販路開拓に協力し、地域活性化につなげたい考え。

阪急百貨店・フジッコ・カルビーが「ヨーグラート」

阪急百貨店・フジッコ・カルビーが「ヨーグラート」

阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)は6月11日、フジッコ、カルビーと共同開発した朝食向け商品の専門店「ヨーグラート by カスピア」を6月24日にオープンすると発表した。人気のシリアルの一種「グラノーラ」と、酸味の少なさと独特の粘りが特徴の「カスピ海ヨーグルト」を組み合わせた「ヨーグラート」を新しい朝食として提案する。
グラノーラは麦などの穀物とハチミツなどを混ぜてオーブンで焼き上げ、ドライフルーツなどを加えたシリアルの一種。

近畿の景況感 2四半期連続のマイナス 近畿財務局

近畿の景況感 2四半期連続のマイナス  近畿財務局

近畿財務局が6月11日発表した4~6月期の近畿の法人企業景気予測調査によると、前3カ月と比べて景気が良くなっているか銅貨を示す指数はマイナス8.5だった。マイナスは2四半期連続。円安や原材料高に加えて、電気料金の値上げによるコスト増を心配する声が多いという。ただ、今年10~12月期の見通しは中小企業を含めて全業種でプラスだった。

5月大阪中心部のオフィス空室率5カ月ぶり低下

5月大阪中心部のオフィス空室率5カ月ぶり低下

オフィスビル仲介の三鬼商事(東京都中央区)が6月11日に発表した5月末の大阪中心部のオフィス空室率は前月比0.30㌽低い8.47%と5カ月ぶりに低下した。新築ビルの供給や、オフィス集約に伴う大型解約が一服した。今後も大型新築物件が少なく、空室率は徐々に低下する見込み。梅田や淀屋橋・本町など主要なオフィス街の空室率が低下した。
大阪中心部の平均賃料は1坪(3.3平方㍍)当たり1万1131円と前月比8円下がった。前年同月比では36円安い。

キンメダイの卸価格2割高 入荷量は改善

キンメダイの卸価格2割高  入荷量は改善

キンメダイの卸価格が高い。東京・築地市場では1㌔1620円が中心価格で、前年同期に比べ約2割高い水準だ。主産地の千葉県や静岡県で水揚げが少ないうえ、サイズも小さい。昨年12月から今年2月にかけては、とくに入荷が少なく2000円超の価格を付けた。それに比べれば、まとまった量の出荷が進み落ち着いてきたようだ。
全体の水揚げ量は5月が200㌧強と例年より少ない。それでも高値だった昨年12月から今年2月にかけては単月の水揚げ量が前年比3~5割少なかった。天候不順の影響が出ているようだ。
都内スーパーの店頭価格は例年とほぼ同水準の1切れ600円前後だ。