7/10「納豆の日」に訪日客向けに”糸引かない納豆”

7/10「納豆の日」に訪日客向けに”糸引かない納豆”

7月10日は「納豆の日」。新しい納豆の食べ方など東京をはじめ全国各地で様々な納豆の需要振興イベントが行われた。中でも今年、新しい用途として注目されたのが、いま急増している訪日外国人観光客向けに開発された”糸引かない納豆”、「豆の香(まめのか)」だ。
これは、納豆の主要産地の茨城県の企業らが開発した、においと粘りを抑え、外国人にも受け入れやすくした商品で、すでにフランスの食品市に出展され、北米や東南アジアの企業での商談も進んでいる。
「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせで、昭和56年(1981年)、関西納豆工業共同組合が7月10日を、関西地域限定の記念日として定めたのが始まり。その後、全国納豆共同組合連合会が平成4年(1992年)に改めて、7月10日を「納豆の日」と決めたことで全国的な記念日になった。
訪日外国人向けに開発された、粘つき感のない”糸引かない納豆”。日本人の感覚から言えば、これはまさしく「納豆に似て、非なるもの」だ。しかし、膨大な数の訪日外国人の何割かの人たちに支持される食材になるのなら、それはそれで良しとしなければならない。