「日本ワイン」ブドウ生産増やす 関西のワイナリー

「日本ワイン」ブドウ生産増やす 関西のワイナリー

関西のワイナリー各社が原料にするブドウの栽培面積を拡大したり、醸造施設を拡張したりして生産量を増やしている。国産ブドウを原料にして、国内でつくる「日本ワイン」を取り扱う飲食店や小売店が多くなっているためだ。
カタシモワインフード(大阪府柏原市)は、この2年間で自社のブドウ畑を1.5倍の3㌶に拡大。醸造用タンクも12本増やして54本にした。仲村わいん工房(大阪府羽曳野市)もブドウ畑を増やしている。今後も休耕地を借りるなどして栽培面積を増やす方針だ。羽曳野市では飛鳥ワインもブドウ畑を広げている。外食チェーンや全国のレストランから注文が増えており、つくれば売れる状況という。
大阪府でつくられるワインの生産量は国産ワイン全体の3%ほどに過ぎないが、昭和初期にはブドウの栽培面積が全国の都道府県でトップクラスだった時期がある。