農産物輸出額が最高 上半期25%増 日本食ブーム反映

農産物輸出額が最高 上半期25%増 日本食ブーム反映

農林水産省が8月10日に発表した2015年上半期(1~6月)の農林水産物の輸出額は前年同期比24.9%増の3547億円となり、伸び率、金額ともに上半期の統計を始めた05年以降の最高を記録した。世界的な日本食ブームや、アジアを中心にした生鮮食品の需要の高まりを受けて、急拡大した。
政府は16年に7000億円、20年に1兆円という輸出額の年間目標を掲げており、14年は6117億円だった。輸出は下半期に増える傾向があり、15年のうちに7000億円の目標を達成する可能性が出てきた。
15年上半期の内訳は農産物が22.1%増の2025億円、水産物が28.8%増の1397億円、林産物が28.8%増の126億円。主な輸出先では香港が1位。金額ベースでは全体の約4分の1を占めている。これに米穀、台湾、中国、韓国などが続いている。