月別アーカイブ: 2015年8月

“関電離れ”加速か 割高料金嫌いた他電に乗り換え

“関電離れ”加速か 割高料金嫌い他電に乗り換え

関西電力管内の企業や工場など大口需要家の間で、今春の再値上げ以降、割高な電気料金を嫌って、電力購入先を他の電力会社に乗り換える”関電離れ”が加速している。
今月中旬には、コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンが10月以降、関西の約1000店舗の電力調達先を割安な東京電力に切り替えることが判明している。関電の料金水準は夏場の激変緩和措置終了に伴い、10月から大手9電力中で最高水準に跳ね上がる。このため、セブンに追随する動きがぐんと広がりそうだ。

14年近畿の新設企業12.3%増の1万8961社

14年近畿の新設企業12.3%増の1万8961社

東京商工リサーチは8月25日、近畿2府4県で2014年に新たに設立された企業数が前年比12.3%増の1万8961社だったと発表した。前年を上回るのは2年連続。株高を受けた金融・保険業や、訪日外国人客の増加による小売業の新設が目立った。
業種別では金融・保険業が37.8%増の452社、小売業が10.0%増の1993社となった。15年4月の電力小売り全面自由化を見据え、新電力会社を含む電気・ガス・熱供給・水道業は約3.7倍になった。
府県別では、大阪が前年比8.5%増の1万203社、兵庫が20.6%増の4348社、京都が10.8%増の2193社だった。滋賀は20.7%増えたほか、奈良や和歌山も前年より多かった。

国産農水産物の消費拡大へ農水省が販売強化月間

国産農水産物の消費拡大へ農水省が販売強化月間

農林水産省は11月1~8日を国産農林水産物の消費拡大のための取り組み強化週間と定め、民間企業や生産者団体と共同で行事を展開する。国産農林水産物の消費拡大のためには小売りや食品メーカー、外食企業の理解や協力が不可欠。フェアやイベント、商品開発を通じて安心・安全おいしさをアピールする。
強化週間のキャッチコピーは”日本の旬を、めし上がれ こくさん たくさん週間”。国産食材消費を呼びかけるフード・アクション・ニッポンに賛同する。企業、団体は8700以上。キックオフイベントでは味の素やイトーヨーカ堂、カゴメ、居酒屋大手のモンテローザなどが自社の取り組みを紹介。味の素はおかずと米飯が一緒に炊き上がる「Cook Do おかずごはん」を披露。イトーヨーカ堂は全国6000人の生産者の似顔絵を入れた安心農産物を180店で販売している。

スタバがサントリー食品と初のボトル缶コーヒー

スタバがサントリー食品と初のボトル缶コーヒー

米スターバックスとサントリー食品インターナショナルは8月25日、共同開発したボトル缶コーヒーを発売した。スターバックスのブランドでボトル缶を販売するのは、国内では初めて。発売したのは「スターバックス ブラックコーヒー パイクプレイス ロースト」。275㌘入りで、希望小売価格は216円。全国のコンビニや駅の売店で取り扱う。

松井府知事 9月イタリア・ミラノ万博を視察へ

松井府知事 9月イタリア・ミラノ万博を視察へ

大阪府の松井一郎知事は8月25日の定例記者会見で、2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致に向け、開催中のイタリア・ミラノ万博を9月に視察すると発表した。視察は9月9~13日。10日に日本館などを見学し、11日にフランス・パリの博覧会国際事務局(BIE)を訪れる。
万博誘致を巡っては、大阪経済界は慎重姿勢を崩しておらず、府は有識者の検討会を設置し、開催場所や開催意義などを探っている。松井知事は当初、8月の誘致表明を検討したが、見通しが立っていない。

日本水産 今秋からEPA機能性食品ブランドを展開

日本水産  今秋からEPA機能性食品ブランドを展開

日本水産は、イワシやサバなど青魚に多く含まれる必須脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)を使った食品ブランドを、今秋から展開する。
「海から、健康  エバライフ」と銘打ち、冷凍食品や缶詰、練り製品など各分野から12品を新たに投入する。EPAには中性脂肪を下げる効果があるとされており、脂肪や糖質の多い食生活の消費者を中心にアピールする。
新ブランド12品は9月1日に全国で発売する予定。価格はオープンだが、通常の商品より数十円程度高くなる。冷食では「今日のおかず 白身魚と豆腐のハンバーグ」など4品、缶詰は「EPA配合いわし味噌煮」など3品、練り物類では「ちくわ EPA入り」など5品をそれぞれ投入する。

辰巳琢郎氏に出馬打診 大阪ダブル選で自民府連

辰巳琢郎氏に出馬打診 大阪ダブル選で自民府連

11月22日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、自民党府連が、大阪市出身で俳優の辰巳琢郎氏(57)に出馬を打診したことが分かった。自民関係者は「識見、知名度ともに高い」と期待を寄せ、知事選を軸に調整。ただ、辰巳氏は9月から放送が始まるNHK連続テレビ小説への出演予定があると説明、態度を保留している。辰巳氏の事務所も「コメントできない」としている。自民は説得を続ける構えだ。自民関係者によると、府議や市議が知事、市長の両にらみで数回にわたって出馬要請している。

ブランド確立へ甘いミカンだけ出荷 和歌山県

ブランド確立へ甘いミカンだけ出荷 和歌山県

ミカン収穫量11年連続全国一の和歌山県は9月から、生食用では糖度が一定以上のものしか出荷を認めないことを決めた。品質を保証し、価格でもトップを目指す。
基準未満の場合はジュースなどの加工用に回すよう求める。加工用の価格は生食用の約20分の1のため、県と農家、JA の3社が資金を積み立て、加工用に出荷した農家に差額の一部を助成する。
県は「出荷量を減らしてでも甘いミカンだけを売りたい」とし、ブランド確立へ違反者には補助金を止めるなどのペナルティーを科す姿勢だ。

高級養殖魚の飼料にミドリムシ粉末活用 石垣市

高級養殖魚の飼料にミドリムシ粉末活用 石垣市

沖縄県石垣市。離島向けフェリー乗り場の近くにある同市の施設の水槽では、2013年12月からミドリムシの粉末をエサに5%混ぜて与える魚の養殖試験が行われている。「魚の食いつきがいい」。試験の主体の石垣市水産課の比嘉幸宏主事はこう打ち明ける。養殖している「スジアラ」は沖縄近海でとれる高級魚だ。上品な味の白身魚で、沖縄では1㌔当たり3000円前後で販売されている。だが、スジアラは成長が遅く、養殖には向かないとされてきた。
世界でも珍しいこのスジアラの養殖実験に、同市内で大規模な栽培施設を持つユーグレナ(東京都港区)がミドリムシの粉末を提供している。実験は養殖するスジアラを2つのグループに分け、一方は仏の配合飼料、もう一方は5%をミドリムシの粉末とした配合飼料を与える。15年末まで養殖を続けて、一匹500㌘まで成長させる計画だ。果たしてミドリムシの配合飼料を与えたグループの成長度合いに、どれくらいの効果が出るのかどうか、興味深い。

アルフレッサHD 近畿の医療用医薬品の供給網再編

アルフレッサHD 近畿の医療用医薬品の供給網再編

アルフレッサホールディングス(HD)は11月をめどに、近畿地方の医療用医薬品の供給網を再編する。門真物流センター(大阪府門真市)を大阪物流センター(大阪市北区)に統合し、大阪府南部や奈良県への配送を効率化する。大阪府内の営業拠点も集約して納期を短縮する。ジェネリック医薬品(後発薬)普及で医薬品卸の扱い製品数が増えていることを受け物流を高度化する。