エムエスイー 売電と農業同時に 営農型発電を実証実験

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エムエスイー 売電と農業同時に 営農型発電を実証実験

エムエスイー(千葉県稲毛区)は「ソーラーシェアリング」と呼ばれる農業と太陽光発電事業を同時に行う営農型発電設備の実証実験を10月から始める。安定的な太陽光発電事業による売電で得た収入で、不安定になりがちな農業生産者の収入を賄うのが狙い。9月中に営農型太陽光発電システムを試作開発し、同社の実験農場に設置。10月から約1年間データ収集する。
実証実験にはプロジェクトマネジメントが専門の千葉工業大学社会システム科学部の久保裕史教授と、栽培システムの開発・販売を手掛け、千葉市内に研究所を置くセプトアグリ(横浜市鶴見区)が協力する。設置する太陽光パネル搭載用架台は縦2㍍×横8㍍×高さ2㍍。簡易追尾型の太陽光パネル16枚を載せる。総出力は1.6㌔㍗(KW)セプトアグリが開発した路地水耕栽培システムを活用する。エムエスイーは建設機械用の制御機器の開発が主力事業。約10年前から太陽光発電システム事業に参入している。