オーミケンシ 木材から食品素材 低カロリーが特徴
紡績大手のオーミケンシは木材から低カロリーの食品素材を製造する技術を開発した。パルプを分解してできるセルロースを溶かしてコンニャク粉などを混ぜて麺などに加工する。低カロリーで満腹感を得られるため、ダイエット食品や医療食に使える。2016年にも量産を始めて食品メーカーに供給し、新たな収益事業に育てる。
今回開発した食品素材は「可食セルロース」で、カロリーがゼロ。コンニャクと混ぜても100㌘当たり7㌔㌍とごはんの約20分の1という。セルロースはジャムやアイスクリームの粘り気を出す添加物などに使う。ただ苦みが強く、単体では食品素材に向かなかったため、低温で溶解して苦みを弱めた。
食品メーカーや飲食店と共同で今後、可食セルロースを使う商品の開発を進める。加古川工場(兵庫県加古川市)で生産設備を導入する。