両陣営とも候補者擁立に苦慮 大阪ダブル選

両陣営とも候補者擁立に苦慮 大阪ダブル選

11月22日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選挙まで2か月を切った。府知事選は、大阪維新の会幹事長の松井一郎知事が出馬の意向を固め、市長選は、自民党の柳本顕大阪市議が出馬表明したが、両陣営ともそれぞれ対抗する候補が決まっておらず、いずれも擁立に苦慮している。
大阪維新の会は9月中に候補者を擁立する方針だ。本来なら市長選候補者は、今頃はほぼ固まっているはずだった。ところが橋下氏の信頼が厚い元大阪市議で、弁護士の吉村洋文衆議院議員らの名前が挙がるが、いまだに決定には至っていない。これは、5月の住民投票で橋下氏があれだけ前面に出て負けた点にある。今回も非維新に結集されれば知名度のない候補には想像以上に厳しい戦いになるとの見立てがあるからだ。
一方、自民も知事候補として俳優の辰巳琢郎氏や反「大阪都構想」の旗振り役だった藤井聡・京大大学院教授らに出馬を打診してきた。だが、いずれも不調に終わっている。
なお、知事選には平松邦夫前大阪市長が出馬に意欲を示しているほか、市長選には前大阪市北区長の中川暢三氏が出馬表明している。