相模屋食料 豆腐製造にロボット導入 売上高4倍超に
相模屋食料(群馬県前橋市)は常識を覆すロボットによる製造法を確立し、導入以前と比べ売上高4倍以上に拡大させた。そんな同社のロボット採用の裏にあったのは、味に対する徹底的なこだわりだった。
「豆腐は冷やさず、熱いままで食べるのが一番おいしい。なぜ、その状態でパックしないのか?」通常、市販製品サイズに切断した豆腐を容器に詰めるのは人手作業。それを高温でやるのは不可能なため、水中で冷えてから詰める方式が定着し、そのまま自動機が普及した今も変わっていない。
しかし、同社は試行錯誤を重ねた末、コンベア上で容器と豆腐を組み合わせる方式を発案。容器に豆腐を収めるのではなく、豆腐にロボットが容器をかぶせ、後に反転させる仕組みで、最もおいしい、あつあつ豆腐を容器に収めることを実現した。
市販向けの豆腐製品を手掛ける相模屋食料は、2005年に稼働開始した第三工場で初めてロボットを採用している。