ウナギ味のナマズ量産へ新会社 近大など事業化目指す

ウナギ味のナマズ量産へ新会社 近大など事業化目指す

近畿大学は11月13日、研究分野で協力している牧原養鰻(鹿児島県東串良町)と共同で、ウナギの味がするナマズの事業化に乗り出すと発表した。牧原養鰻が中心となって養殖の新会社を設立。近大農学部で養殖を研究する有路昌彦准教授らがノウハウを提供し、量産化を目指す。2016年夏に100㌧のナマズをかば焼き業者向けなどに出荷する計画だ。
ナマズはエサの種類を工夫したうえで、養殖池にきれいな地下水を使うと特有の泥臭さが抑えられてウナギに近い味になるという。8月に資本金5000万円で「日本なまず生産」(鹿児島県東串良町)を設立。新会社はナマズやコイなどの淡水魚を養殖する各地の業者と連携。飼育ノウハウを教えるほか、稚魚を供給する。800㌘程度まで育ったところで買い上げて、専門の業者や商社、量販店へ販売する。1㌔㌘あたり1000円以下で供給する方針だ。