秋サケ不漁 高い海水温影響か 水揚げ4割減
秋サケ漁が振るわない。岩手県が11月10日にまとめた漁獲速報では昨シーズンに比べ沿岸漁獲の水揚げ高は約4割減少している。高い海水温が影響しているとみられる。来春の稚魚の放流に必要な採卵数を確保するため、山田町のサケのつかみ取りイベントも中止に追い込まれている。
宮古市魚市場によると、水揚げ量は今のところ昨年同期に比べ17万匹以上少ないという。震災で沿岸のふ化場が被害を受け、4年半前の放流は例年の3分の2にとどまった。県はシーズン前から沿岸に戻ってくるサケは約500万匹で、震災前の6割程度と予測していた。しかし、これまでの実績はこの予測をさらに下回っている。