岩手などで新巻ザケづくり本格化 漁獲高減で出荷量2/3に

岩手などで新巻ザケづくり本格化 漁獲高減で出荷量2/3に

本州最多のサケの漁獲高を誇る岩手県で新巻ザケづくりが始まった。お歳暮などにも好まれる新巻ザケづくりは、東日本大震災の被災で防潮堤建設やかさ上げ工事が進む釜石市などで始まっている。
ただ、サケ漁が不漁で、水揚げが大きく落ち込んでいることで、同市内の首都圏向け海産物加工会社などでは、例年の3分の2程度しかつくれないと-と嘆く声も聞かれる。
岩手県によると、11月末まで県内の海でのサケの漁獲量は約196万匹で、震災前年(2010年)の約6割の水準だ。ふ化場の被災で震災から2年間、放流数が震災前の約7割にとどまった影響に加え、海水温が高くサケの南下が遅れたためという。